知識人たちの閉所恐怖症 2
知識人たちの閉所恐怖症的表明がまじめなものであることはいうまでもないでしょう。
〈取戻すことのできない〉資源や〈限りある〉埋蔵量、成長の限界、生態系を徐々に締めつけている環などをめぐるおそろしい不安は、すべての死すべき人間の苦境の叫びをものがたっています。
物質はいったん失われれば〈取戻すことができないもの〉。
肉体は有限で消耗するものであり、若き乙女は老醜を遠ざけ、青春はいつか過ぎて、ついには自然の法則とエネルギーの枯渇に悩まされることになります。
神を否定する知識人は身動きがとれなくなって、世界も同じように身動きがとれないのだと考えます。
・・・しかし世界は決して身動きがとれなくなってはいません。
人間は有限ではありません。
人間の心は物質としての脳のなかに閉じこめられてはいないのです。
現代の知識人の誇大妄想狂やヒステリー症状と同様に、エネルギー危機も本質的には宗教的無秩序、つまり信念の欠如から生まれたものであり、それは崇拝によって克服することができるのです。